くらげの加工風景
くらげの豆知識
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  塩蔵クラゲ豆知識
  中華料理用くらげの戻し方について

  塩蔵クラゲ豆知識
 
産 地 太平洋沿岸の温帯地域、インド洋及び大西洋に分布する。
中国では広東/福建/浙江/江蘇/山東/河北/遼寧各省の沿岸地区に産するが、そのうち広東省の湛江、浙江省の温州、舟山、江蘇省の呂泗、遼寧省の大連が主産地である。
性 状/種 類 「クラゲ」は無脊椎動物に属し、刺胞動物門の3つの鋼に分類されている物の中で、浮遊生活をするものを一般的に「クラゲ」と呼ぶ。
そのうち、食用種は刺胞動物門鉢クラゲ鋼備前クラゲ目に属し
 1)ビゼンクラゲ、2)ヒゼンクラゲ、3)エチゼンクラゲ、
 4)スナイロクラゲがその主なものである。
傘は半球状で、表面は粒状の突起で覆われ、寒天質は非常に厚く、硬い。
傘の色彩は淡褐色或いは淡青色で、口腕はカリフラワ−のような形になっている。中国では、上部の傘状の部分を皮と言い、下部の口腕部を頭と言う。
漁 獲 中国に於ける原料の採取は、1)定置網、2)流網などがあり、10MT程度の小型漁船から150MT程度の木造船にて主に漁獲される。
基本的に近海沿岸漁業であるため、航海日数は1日〜3日間と短く、風の方向や海流を見ながら網を張る。
漁獲最盛期は広東地区が4〜6月(及び9月〜10月)、福建以北が8月〜9月である。
加 工 1)
漁獲された原料は船上で速やかに皮と頭を切り分け、クラゲの頭の色が皮に移らないように別々に置き、皮に残っている赤い膜を剥ぐ。
その後、海水と淡水を混ぜた水の中に明礬を添加し、皮と頭をそれぞれ洗浄する。
洗浄したものは、水揚げされるまで船倉で保管される。
2)
水揚げ後、さらに岩塩と明礬の混合物をクラゲの皮の表面に一枚づつ、むらにならないように塗りつけ、直射日光に当たらない場所で(加工棚)さらに脱水を促進させる。
脱水に約1ヶ月〜2ヶ月掛かり、適度な脱水状態になった時点で、次の行程に移る。
3)
クラゲを加工棚より取り出し、さらに岩塩と明礬を一枚づつ、塗りつける。
さらに、加工棚に1ヶ月ほど保管して、製品の仕上がりとなるが、製品選別をする前に必ず、最終水切り、(約24時間)を行う。
4)製品選別
中国では、以下の通り国家規格を定めているが、現在は、各加工業社或いは買い付けするIMPORTEDの任意で規格を設定している。
   
<中国国家規格> 参考加工業者基準
  特級品
1級品
2級品
3級品
4級品
直径
33p以上 350g以上
25p以上 150g以上
17p以上 下限なし
13p以上  下限なし
42p以上
35p以上
30p以上
25p以上
20p以上
  水分率:68%以下、塩分:18〜25%、明礬:1.2〜2.2%
  Packing:25kg/木箱
生 産 量 天産物であるため、天候など気象条件に大きく左右され、生産量は一定しないが、過去の輸入実績数量からみて、中国にて販売する分を含めて、約6,000MT以上の生産能力があると推定される。
輸 入 建 値 C&F MT当たり
関 税 率 CIF価格に対して7%(中国産クラゲの場合は、特恵関税対象)
取り扱い上の注意 1)
長期間放置すると輸送や保管中の目切れが著しいので品質及び正味重量に注意する。
2)
夏期は定温(0〜5度)で貯蔵する必要がある。
3)
また、貯蔵には水漏れ/乾燥/むれに注意し、直射日光をさけること。